ドミノツアー熊野古道ハイキング。チェアリングしたら想像力がモリモリ湧いた話(下)

今回初めて行きましたドミノツアー 熊野古道ハイキング(上)

中辺路を歩いて熊野古道の一端を味わおう、ということですが実はもう一つやりたいことがあったんです。そう、

「チェアリング」

私、丼丼と先生の旅のスタイルでもあります、

「急がず、ピークやゴールにこだわらず」

に、チェアリングがぴったりなんですよ。

そして今回これをやってみて、大正解でした!

一言で言うと、気分は往時の旅人です。
腰をおろした隣に、ふと昔むかしの旅人もいるような心境になります。

「コーヒー一杯どうですか?お砂糖はいりますか?」
「そっか、コーヒーってまだそちらには無いんでしたっけ?コーヒーっていうのは豆を煎って……」

って脳内での会話がはじまり妄想モード突入。あひゃ〜。

異なる世界線が接するような、はるか昔と時間が隣り合わせに流れているような、そんな感覚がよぎります。

不思議ですよね。林(森?)の中という非日常さが、そう思わせるでしょうか。

「ちょうどいい平坦さだから、当時の人もこの辺で休んだのかな」

とか

「こんなところでコーヒーを飲むなんて日本で何人目でしょうね」

などと、先生とおしゃべりしつつ色々と想像しながら休み休み歩きます。

あえて道中で椅子を出し、その場を楽しむことが目的でもありますから自然と無理のないペースになりますしね。

バックパックに入る程度。チェアリングに持っていくギアは最小限の2点+α

さて、今回持っていったアイテムは次のとおりです。

MAGIC MOUNTAIN ピボットミニチェアー
ケース付きでも500gちょっとと、ペットボトル1本分の重さ。
20L位のバックパックに入れても邪魔になりません。これを各自1つずつ持ちます。
組み立てには1分ほど。これ、座面がクルクル回って地味に便利です。耐荷重も120kgと申し分なし。

サーモス山専用ボトル750ml (FFX-751)
今回はお湯を入れました。先生と共用装備のため1本だけ。
ホットコーヒーや後述のアルファ米ランチで使用します。
1回(杯)あたり150ml前後として、約5回分。

尾西食品のアルファ米
今回は「五目ご飯」をお昼ごはん用として持参しました。出来上がり260g、お茶碗2杯分です。
こちらを戻すためのお湯は160ml必要です。
おかずには缶詰を3種類を用意。

他に、折りたたみのミニテーブルと、今回は長時間のハイキングということもあり、レインウェアや充分な量の水分、日焼け止め、虫よけスプレー、行動食やおやつとしてミニウインナーパン、山崎のランチパックをおやつ系とおかず系の合計5個、グミ、ファーストエイドキットなども持ちました。

チェアリングの楽しみはホットコーヒーの前から始まる

そして「ポイント」を見つけたら、おもむろに椅子を取りだして、サッと広げ、コーヒーを飲むわけです。

私達が利用している「MAGIC MOUNTAIN ピボットミニチェアー」は脚を広げ座面をセットするという2ステップ必要なのですが、これがちょうどいい。

サッと広げるだけのワンタッチ手間なしチェアーのほうが楽といえば楽でしょう。

しかし時間にして30秒の2ステップが、チェアリングの楽しみを倍増させてくれ、その後のコーヒーを一層美味しくしてくれることに気が付きました。

なんというか、こ慣れている感、プロ感とでもいいましょうか。

「私達は、今、この何もないところでコーヒーを飲むことに挑戦している……!」

サッとだしてスッと椅子をセットしてテーブルを出し、おもむろにコーヒーを淹れるわけです。
この一連の流れが、心をくすぐるんですよね(笑)

林の中なので誰も見てないのですが、なぜか

「こんなことやり慣れていますが?何か?」

と、なんてことない顔をして組み立てたり、コーヒーを入れたりしちゃうのって、なんでしょうかね?
男の性なのか、そんな風にするのって私だけ?!

平静さを装う反面、内心はまたちょっと違って、

「お湯が冷めてたらどうしよう」
とか、

「お湯をこぼしたら次のコーヒーの分が足りなくなってどうしよう」
とか、
「うまく椅子を組み立てられなかったらどうしよう」
とか、
「テーブルがガタガタでコーヒーこぼしたらどうしよう」
とか、

「どうしよう連発おじさん」だったのは内緒です(笑)

短いカフェタイムで15分程度、お昼ごはんで1時間弱。
わずらわしさを感じることなく、充分過ごせます。

片付けは当然全て持ち帰ります。地面についた脚の跡もキレイに消しました。

熊野古道でチェアリング、もし次するならば

おやつ。

おやつを忘れずに持つことです。

事前に用意してあったおやつを、まるごとホテルに忘れてしまったんですよ。

お茶請けやちょっと歩き疲れたな、という時に手を汚さずに口に放り込む甘味の類。

幸いグミだけは手元にあったのでよかったのですが、7時間の行程ではやはり寂しさを感じる瞬間がありました。
果物なんかもいいですね!

そしてリラックスしすぎて写真をほとんど撮れないのも悩みといえば悩みです。

Goproなんかを装備して撮りっぱなしにしちゃうのが楽かな〜など色々と想像がはかどりますね。

もしくは先生にカメラマンになってもらうか……

とにもかくにも、時間軸を行ったり来たり、ギア廻りの計画しかり。

想像力を刺激してくれるとても楽しい’熊野古道7時間ハイキング&チェアリング’となりました。